東京藝術大学 音楽学部楽理科/大学院音楽文化学専攻音楽学分野

2019年度 博士課程1年生による研究発表

2019年度 博士課程1年生による研究発表

11月 12日(火)13:15~14:30
場所:5-401

・発表者:李惠平
・題 目:アジア現代作曲家研究における「間文化性」概念の射程再考 ――ホセ・マセダを事例に――
・要 旨:本発表は、フィリピンのホセ・マセダ(1917–2004)を研究対象とした発表者の修士論文で得られた結果の一部を紹介した上で、これから博士課程においてさらに検証を進めたい研究内容を提示するものである。
前半では、マセダに関する先行研究を振り返った上で、それらはマセダ自身に関わったフィリピンの植民地的なコンテクストを十分に検討していないことを示し、ポスト・コロニアル的な視点を採り入れるべきであると主張する。後半では、「自己(アジア)」―「他者(西洋)」の二項対立という単純化された構図から逸脱するマセダの晩期作品に注目しながら、アジア現代作曲家研究における間文化性についての考察と比較研究の可能性を探っていきたい。

・発表者:松橋輝子
・題 目:18世紀後半のライプツィヒルター派礼拝におけるミサ曲の演奏実態
・要 旨:ザクセン選帝侯国は、ルターによる宗教改革以来ルター派信仰が広く普及していた。しかし、選帝侯アウグスト1世はポーランド王位継承権を獲得するために1679年にカトリックに改宗し、ルター派発祥の地域であり民衆の大半がルター派教徒であるザクセン選帝侯領に、初めてのカトリック教会が設立され、プロテスタント教会とカトリック教会が並存するという特殊な状況がザクセン選帝侯国に生まれた。本研究は、こうした状況の中における異なる宗派どうしの音楽的交差に注目する。特に、ルター派、カトリック教会に共有されうる教会音楽ジャンルであったミサ曲に焦点をあて、18世紀後半のライプツィヒにおけるカトリック・ミサ曲のレパートリー化、礼拝上の位置づけの変化などから、ミサ曲の演奏史における一転換期を示す。

 

11月 19日(火):13:15~14:00
場所:5-401

・発表者:孫潇夢