東京藝術大学 音楽学部楽理科/大学院音楽文化学専攻音楽学分野

東京音楽学校所蔵楽譜データベース

本学の前身である東京音楽学校が所蔵していた楽譜のデータベースを公開しています。

東京音楽学校所蔵楽譜データベース

本データベースは、東京音楽学校が所蔵していた楽譜の書誌データを、検索できるようにしたものです。東京音楽学校の図書台帳に基づき、受入年月日・受入番号等のデータを収録しました。また、現在東京藝術大学附属図書館に所蔵されている受入楽譜の現物に基づき、書誌データを収録しました。本データベースによって、音楽取調掛時代、及び東京音楽学校創設初期の楽譜の所蔵状況を知ることができます。

供用開始日:2012年3月30日 レコード数:1369(2013年4月30日現在)

使用資料について
データ項目について
検索ガイド

※ 本データベースは、科学研究費補助金(基盤研究B)「近代日本における音楽専門教育の成立と展開」(研究代表者:大角欣矢、平成17~19年度)、及び「東京音楽学校の諸活動を通して見る日本近代音楽文化の成立─東アジアの視点を交えて」(研究代表者:大角欣矢、平成20~23年度)に基づく研究活動の一環として、作成・公開されたものです。2012年3月時点では、明治28年(1895年)4月1日から3年度分のデータを収録しています。
※ データベース・ソフトウェアには、ファイルメーカー社の「FileMaker Pro」を使用しました。
※ 検索結果について、引用・転載などされる場合には、必ずこのデータベースを典拠とした旨を明示して下さい。

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使用資料について
本データベース作成にあたって土台とした資料は、①東京音楽学校の図書台帳である『樂譜原簿』(明治28年(1895年)に記入開始)と、②現在東京藝術大学附属図書館に所蔵されている受入楽譜の現物です。

①『樂譜原簿』について
東京音楽学校時代には、楽譜・和書・各言語の外国語図書の別に、それぞれの部門毎に受入番号が通し番号でつけられ、図書台帳類が作成されていました。楽譜に関する台帳としては、従来、明治36年(1903年)記入開始の『樂譜監守簿』が知られていましたが、この度の調査において、明治18年(1885年)記入開始の『樂譜假名目録』と、明治28年記入開始の東京音楽学校の『樂譜原簿』の存在が確認されました。『樂譜假名目録』には、各楽譜の名称・冊数・分類(ヴァイオリン、ピアノ等々)・価格が1~692番の番号を付されて順に記され、受入年月日は記載されていません。
一方、『樂譜原簿』では受入年月日が記載されていますが、受入番号1~617番がすべて明治28年4月1日受入、受入番号618~692番がすべて明治28年4月11日受入とされています。これら1~692番の楽譜は、先行する『樂譜假名目録』の記載内容と一致するため、実際には明治28年より前にすでに所蔵されていたものが、『樂譜假名目録』から『樂譜原簿』へと台帳が引き継がれるにあたり、管理上一括受入の形をとったものと推定されます(注1)。このように、『樂譜原簿』が『樂譜假名目録』の内容を引継いでいると考えられ、また、その後も継続して管理台帳として使用され続けたこと、さらに受入番号693番以降については逐次実態を反映した受入年月日が記載されていると考えられることから、本データベースには、この『樂譜原簿』に記載されている受入年月日、受入番号、作曲者名、楽譜タイトルを収録しました(注2)。したがって、上で述べたように、本データベースで「受入年月日」が明治28年4月1日(11日)となっている楽譜については、必ずしも実際の受け入れの時点を示していないと考えられるので、この点注意が必要です。

(注1)詳しくは次を参照。関根和江「音楽取調掛から東京音楽学校への軌跡──音楽取調掛時代楽譜受入・所蔵状況」『近代日本における音楽専門教育の成立と展開』平成17~19年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書(2008年)、10~39頁。
(注2)『樂譜原簿』には、このほか、分類、価格、買入先や売却先、分類や冊数の訂正の経緯等が記載されていますが、これらの情報は本データベースには収録されていません。なお、『原簿』における「分類」は、原則として現行の請求記号の冒頭部分の略号に反映されています。
②東京藝術大学附属図書館所蔵の楽譜について
東京音楽学校の蔵書は、現在では東京藝術大学附属図書館に所蔵されています。本データベースの作成にあたっては、これらの楽譜の現物を確認し、作曲者名、楽譜タイトル、出版地、出版社等の書誌情報を収録しました。また、本データベースの対象である受入楽譜の大半は、現時点では附属図書館OPACへの入力がなされていないため、附属図書館の手書きの目録カードを参照して請求記号を収録しました。
その他、除籍等の理由により現物を確認できない場合には、『音楽取調掛時代(明治13年-明治20年)所蔵目録 (1)洋書・楽譜』(東京藝術大学附属図書館、1969年)を参照して書誌情報を補記しました。

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データ項目について
データ項目は以下の通りです。*印が付いているものは検索可能な項目です。

  • 分類(*): ジャンル区分。楽器種別、編成、内容等に基づき以下のように分類した。「独唱」、「歌唱法」、「重唱・合唱」、「オペラ・オラトリオ(スコア)」、「オペラ/オラトリオ(Pf./Vo.スコア)」、「ピアノ教則本」、「ピアノ独奏」、「ピアノ4手以上」、「三重奏」、「ヴァイオリン教則本」、「ヴァイオリン独奏」、「ヴァイオリン二重奏」、「弦楽四重奏」、「ヴィオラ教則本」、「チェロ教則本」、「チェロ」、「コントラバス」、「ツィター」、「フルート」、「室内合奏」、「パイプ・オルガン」、「リード・オルガン」、「オーケストラ(スコア)」、「オーケストラ(パート譜)」、「その他」、「不明」。
  • 著者(*): 作曲者の人名。楽譜の表紙または扉に記載されている作曲者名を転記し、その後に統一表記を括弧[ ]で補記した。表紙または扉に記載がない場合には、目次や各曲の開始ページを参照した。また、除籍等の理由により楽譜の現物を確認することが不可能な場合、作曲者名をほぼ確実に推測できる場合に限り、統一表記を括弧[ ]で補記した。統一著者名一覧はこちら
  • 訳/編/選者(*): 編曲者、選曲者、校訂者等の人名。楽譜の表紙または扉に記載されている編曲者、選曲者、校訂者等の人名を転記し、統一表記を括弧[ ]で補記した。表紙または扉に記載がない場合には、目次や各曲の開始ページを参照した。また、除籍等の理由により楽譜の現物を確認することが不可能な場合、編曲者、選曲者、校訂者等の人名をほぼ確実に推測できる場合に限り、統一表記を括弧[ ]で補記した。統一著者名一覧はこちら
  • 標題(*): 楽譜の表紙または扉に記載されているタイトル。表紙または扉に記載がない場合には、目次や各曲の開始ページを参照した。
  • 受入台帳表記: 『樂譜原簿』に記載されている作曲者名と楽譜タイトル。
  • 出版地: 楽譜の出版地。複数記載がある場合には、主要な出版地のみを示した。
  • 出版社: 楽譜の出版社。複数記載がある場合には、主要な出版社のみを示した。
  • 出版年: 楽譜にコピーライトの年代が記載されている場合にのみ転記した。
  • 出版番号: 楽譜に記載されている出版番号。
  • 版: 版に関して特記すべき情報を示した。
  • 巻冊: 1つのレコードに複数種類の楽譜が含まれる場合に、巻数とパート譜の数を示した。受け入れ時には存在したと推測されるが、その後失われたと考えられる資料については、[ ]で補記した。
  • 副本数: 1つの受入番号に同一内容の楽譜が含まれる場合に冊数を示した(受け入れ時の冊数ではなく、現在東京藝術大学附属図書館に所蔵されている冊数である)。
  • ページ数: 楽譜の最後に記載されているページ数。乱丁や欠損がある場合は実際の頁数を括弧[ ]で補記した。また、複数のパートの楽譜がある場合にはそれぞれのページ数を示した。
  • サイズ: 縦辺の長さ(横長の版型の場合には、縦辺の長さ×横辺の長さ)。
  • シリーズ: 楽譜の表紙または扉に記載されているシリーズのタイトル。
  • シリーズ番号: シリーズ内の巻数。
  • 備考: 除籍等の理由で楽譜現物が確認できない場合、『音楽取調掛時代(明治13年-明治20年)所蔵目録』から書誌データを補える場合には転記した。その他、特記すべき内容を補記した。
  • 受入番号(*): 『樂譜原簿』に記載されている受入番号。1つの受入番号に複数種類の楽譜が含まれる場合にはそれぞれ別のレコードとして作成したため、受入番号の後に括弧[ ]でアルファベットを補記し、1つの受入番号に対して複数のレコードがあることを示した。
  • 受入日(*): 『樂譜原簿』に記載されている受入日。
  • 請求記号(*): 東京藝術大学附属図書館の請求記号。
  • 図書館資料ID: 東京芸術大学附属図書館の資料ID。
  • 資料現状: 楽譜現物が除籍または所在確認中の場合には、それぞれ「除籍」、「所在確認中」と示した。また、東京藝術大学付属図書館の目録カードが欠けている場合には、「カードなし」と示した。
  • 印鑑種類: 受入時に押印された印影の種類。印鑑一覧はこちら

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検索ガイド

  • データをすべて表示する場合 → 「全データ表示」を押す
  • 複数の項目から検索する場合 → 「キーワード」に検索する文字を入力して「検索実行」を押す
  • ジャンルで検索する場合 → 「分類」からジャンルを選択して「検索実行」を押す
  • 作曲者で検索する場合 → 「著者」に作曲者名をローマ字で入力して「検索実行」を押す

統一著者名リストに記載の表記をご参照ください。
※ 姓と名の間にはスペースを入れてください。
※ 同様に「訳/編/選者」の項目からも検索できます。

  • 受入年で検索する場合 → 「受入日」に年代を入力して「検索実行」を押す

※ 「明治28年」「明治29年」「明治30年」「明治31年」のいずれかの年を入力してください。

その他、「標題」、「受入番号」、「請求記号」からも検索ができます。

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東京音楽学校時代の「作歌」データベース
明治期の東京音楽学校では多くの歌曲・合唱曲が翻訳ではない創作歌詞「作歌」で歌われました。 楽譜に書き込まれた「作歌」を調査した「作歌」データベースは こちら (別ウィンドウ)で公開しています。