*一般向けの公開は、楽理科研究演奏会、論文発表会のみです。
総合ゼミナールは、「音楽学実習」の一環として行われる授業で、学部3・4年生、大学院生を対象としています。内容は、楽理科教員の特別講義、内外の講師による特別講義、卒業論文・修士論文中間発表、学生の自主企画によるゼミナールと多岐に渡っています。原則として火曜日13時15分~、5-401にて開催。学部1、2年生も積極的に参加してください。
第1回総合ゼミ 芸大生のための就職入門講座 −−楽理科卒業生を迎えて−−
日時:2025年4月15日(火) 13:00~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部5号館 5-408教室
題目:「芸大生のための就職入門講座 ――楽理科卒業生を迎えて――」
今年度の講師:宮本真緒さん、室田尚子さん
講座概要
卒業生2名を講師に迎え、就職活動における体験談や現在の仕事内
第2回総合ゼミ Árni氏による特別講演
日時:2025年4月22日(火) 13:15~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部5号館 5-408教室
題目:「The Use of Folk Music and Nation-Building in Contemporary Icelandic Compositions(
第3回総合ゼミ Burkholder氏による特別講演
日時:2025年5月20日(火) 13:15~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部5号館 5-408教室
題目:「Schoenberg, Ives, and the Evocation of the Familiar(シェーンベルク、アイヴズ、そして「耳慣れたもの」の喚起)」
講義概要
《月に憑かれたピエロ》、《ピアノ組曲》などの無調や12音作品において、シェーンベルクは、その音楽の探求への誘いとして、音楽的なトピック(トポイ)、親しみのあるテクスチュア、調性の痕跡への言及を含め、「耳慣れたもの」を想起させる。他方、アイヴズも、《交響曲第2番》において、アメリカの土着音楽とヨーロッパのクラシック音楽の対比と共通点を強調し、あるいは《詩篇第67番》では、彼の時代や地域のアメリカ人になじみのある曲を取り入れることで、耳慣れた音楽のタイプや様式への言及をおこなっている。そうしたケースにおいて、音楽は文化的記憶のタイムカプセルとなる。それらの検証を通じて、人々が共有する音楽がどのように感情を表現し、どのように互いの交わりを達成したのかについて考察する。
講師略歴
Peter Burkholder
北米を代表する音楽学者のひとり。シカゴ大学で博士号を取得。これまでアメリカ音楽学会副会長および会長を歴任。主な著作に『All Made of Tunes: Charles Ives and the Uses of Musical Borrowing』(1995)、『Charles Ives and His World』 (1996)、『Listening to Charles Ives: Variations on His America』(2021)など。現在インディアナ大学名誉教授 Distinguished Professor Emeritus。
第4回総合ゼミ 楽理科研究旅行第1回ガイダンス
日時:2025年5月27日(火) 13:15~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部5号館 5-408教室
楽理科研究旅行に参加を検討している方は必ずご参加ください。
第5回総合ゼミ 音楽学のフロンティア(森谷理紗先生)
日時:2025年6月10日(火) 13:15~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部5号館 5-408教室
第6回総合ゼミ 修士論文中間発表
日時:2025年6月24日(火) 13:15~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部5号館 5-408教室
第7回総合ゼミ 博士課程2年生による企画発表
日時:2025年7月1日(火) 13:15~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部5号館 5-408教室
題目:ウィーンとブルガリアの事例から見る、「アマチュア」による音楽実践の功績
発表概要
本年の博士二年共同発表は、「アマチュア」による多様な音楽活動が音楽文化の形成にどのように貢献してきたのかを考察するものである。
笠井は 、19世紀ウィーンにおいてみられた「ディレッタント(音楽愛好家)」 を取り上げる。ディレッタントとは、「優れた芸術的才能を具えながらも、芸術を愛するがゆえにあえてそれを生業としなかった人々のこと」(ビーバー、フックス 2013)である。彼らの活動の出発点を社会的背景から確認したのち、ディレッタンド中心に創立されたウィーン楽友協会が当時の音楽界に与えた影響について検討する。
玉置は、1940 年代以降の社会主義ブルガリアにおいて⺠俗音楽界における「プロ」「アマチ ュア」の概念がどのように発生したのかを、政治的社会的背景を踏まえて紹介する。その上で、 社会主義時代にブルガリア全土のチタリシテ(地区センターのようなもの)を中心に展開され た、アマチュアによる⺠俗音楽実践の実例を挙げて、それらが当時の社会でどのように機能し ていたのか、また現代のアマチュア⺠俗音楽実践にどのような影響を与えたのかを検証する。
以上二つのケーススタディーを踏まえて、アマチュアによる音楽活動が現代まで続く演奏形 態を定着させる一助となってきたことを示す。
第8回総合ゼミ Breitkopf社による特別講演
ニック・ペップファーコルン講演会「マーラー《交響曲第5番》━━ 120年にわたる誤解と混乱の解明 」
日時:2025年7月8日(火)13:00~14:30
場所:東京藝術大学音楽学部 サイエンス&アーツ・ラボ棟4階球形ホール(※通常の総合ゼミとは会場が異なります。)
講師略歴
Nick Pfefferkorn
1997年よりライプツィヒ音楽演劇大学にてファゴットと指揮を専攻。1996年同地にて「プフェッファーコルン音楽出版社 Pfefferkorn Musikverlag」を設立(2016年以降ブライトコプフ&ヘルテルのプログラムに編入)。2015年にパブリッシング・ディレクターとしてブライトコプフ&ヘルテル社に加わり、2017年には無限責任社員としてリーゼロッテ・ジーヴァース(創業者ゴットフリート・クリストフ・ヘルテルの直系6代目にあたる)から代表権を引き継ぐ。校訂者として19世紀の作曲家による作品の批判校訂版を手掛けており、特にリヒャルト・シュトラウスの交響詩およびグスタフ・マーラーの交響曲第5~7番に重点的に取り組んでいる。
講座内容
マーラー《交響曲第5番》をめぐる複雑かつ錯綜した、多くの矛盾を含む資料状況及び出版のいきさつを解明し、作曲者の最終的な意図に迫る批判校訂版の作成に至った経緯を紹介する。
第9回総合ゼミ 古美研第2回ガイダンス
日時:2025年7月15日(火)13:15~14:30
楽理科研究旅行に参加予定の方は必ずご参加ください。
第10回総合ゼミ 土田牧子先生 就任講義
日時:2025年10月07日(火) 13:15~14:30
第11回総合ゼミ 卒業論文中間発表
日時:2025年10月14日(火) 13:00~
発表者:今年度卒業論文・修士論文(前期未発表者)提出予定者
第12回総合ゼミ 卒論ガイダンス(※2026度提出者対象)、修論英文要旨ガイダンス(※2025年度提出者対象)
日時:2025年10月21日(火) 13:15~14:30
第13回総合ゼミ 博士1年生による発表Ⅰ
日時:2025年11月11日(火) 13:15~14:30
第14回総合ゼミ 博士1年生による発表Ⅱ
日時:2025年11月25日(火) 13:15~14:30
第15回総合ゼミ 博士1年生による発表Ⅲ
日時:2025年12月9日(火) 13:15~14:30
楽理科研究演奏会(公開イベント)
日時:2025年12月13日(土) 13:00〜 於:6ホール
2025年楽理科卒論・修論・博論発表会(公開イベント)
日時:2026年3月21日(土) 5-109教室