東京藝術大学 音楽学部楽理科/大学院音楽文化学専攻音楽学分野

ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社創業300年に寄せて(音楽学部特別講座・楽理科総合ゼミナール)

ブライトコプフ・ウント・ヘルテル
現存する世界最古の楽譜出版社300年の歴史と今後の出版予定について
~歴史的に大変貴重な資料と共に~

日時:2019年10月29日(火)、13:00〜14:30

場所:5-401

対象学生 楽理科(音楽学)、および全科

 講師:ニック・プフェッファーコルン氏(ブライトコプフ&ヘルテル社社長)

 通訳: 神戸友利子氏 (同社アルヒーフ)

 

講師略歴:ニック・プフェッファーコルン Nick Pfefferkorn
1976年ライプツィヒ生まれ。ビジネスを学んだ後、1997年からライプツィヒ音楽演劇大学にてファゴットと指揮を専攻する。1996年には早くも故郷のライプツィヒにおいて「プフェッファーコルン音楽出版社 Pfefferkorn Musikverlag」を設立。プフェッファーコルン音楽出版社の楽譜は2016年にブライトコプフ&ヘルテル社のラインナップへ編入された。自社のラインナップに関しては、いわゆる「二番手」の作曲家――エードゥアルト・フランクとリヒャルト・フランク、フリードリヒ・シュナイダーやカミッロ・シューマンに代表されるような、音楽史上の大作曲家たちと同時代に活躍しながらも、不当にもしばしば忘れ去られてしまった作曲家たちに重点を置いた。2015年にパブリッシング・ディレクターとしてブライトコプフ&ヘルテル社の一員となり、2017年にはリーゼロッテ・ジーヴァースから代表権を引き継ぐ(今日91歳のリーゼロッテ・ジーヴァースは、ゴットフリート・クリストフ・ヘルテルの直系6世にあたる)。いくつかのクリティカル・エディションでは、校訂者として、18世紀後期から19世紀における中部ドイツの作曲家を中心に取り組む。現在、自身の出生地であり、1719年に設立されたブライトコプフ&ヘルテル社の生まれ故郷でもあるライプツィヒに在住。

 

通訳略歴:神戸 友利子(かんべ ゆりこ)
1984年山口県に生まれる。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、および同大学院音楽研究科修士課程音楽学専攻修了。マインツ大学音楽学専攻博士課程を経て、2017年よりブライトコプフ&ヘルテル社アーカイブに勤務。ドイツ在住。専門はクリストフ・グラウプナー、後期バロック(ドイツ)。