このたび、2018年に公開した「海軍・陸軍軍楽隊データベース」を改訂しました。主な改訂点は、①旧字体で記入された氏名を、新字体でも検索できるようにしたこと、②明らかな誤りや階級名称等の不統一を訂正したこと、③とくに准士官以上の方々に関して、名簿類から情報を訂正追加したこと、です。
*准士官以上の海軍・陸軍軍楽隊の階級変遷については、谷村政次郎『日比谷公園音楽堂のプログラム―日本吹奏楽史に輝く軍楽隊の記録』(つくばね舎、2010年)の凡例を参照してください。
使用開始日:2024年 3月 29日
レコード数 海軍:2591、陸軍:1704
本データベースは、明治4年(1871)~昭和20年(1945)までの海軍軍楽隊および陸軍軍楽隊の在籍者を検索できるようにしたものです。日本の陸海軍の軍楽隊は、明治2年(1869)から英国陸軍第10連隊軍楽長フェントンに伝習を受けた薩摩藩軍楽伝習生(サツマ・バンド)を母体として、明治4年(1871)に兵部省軍楽隊から分離発足し、昭和20年(1945)まで多くの人材を輩出しました。しかし、軍楽隊に在籍した人々の総体はこれまで十分に把握されていませんでした。本データベースは、長年、陸海軍軍楽隊の事績について調査研究を続けてこられた谷村政次郎氏(元海上自衛隊東京音楽隊長)が作成されたデータに基づいて作成しました。谷村氏は、海軍軍楽隊の在籍者組織である楽水会の名簿と、陸軍軍楽隊の在籍者組織である戸楽会の名簿に基づいて在籍者の情報をデータ入力し、さらに公刊された戦前の『音楽年鑑』等から退役後の就業状況も追補しました。ただし、楽水会・戸楽会名簿にあるご遺族の住所等は本データベースでは掲載していません。
本データベースにより、軍楽隊員として在籍した方々の氏名・専門楽器・在籍期間・退役後の就業状況などを調べることができます。なお、母体となった薩摩藩軍楽伝習生については双方のデータベースに掲載しています。
使用開始日:2018年 5月 15日
レコード数 海軍:2591、陸軍:1705
※ 本データベースは、科学研究費補助金(基盤研究C)「近代日本の音楽家に関する研究」(研究代表者:塚原康子、平成17~18年度)に基づく研究活動の一環として、作成・公開されたものです。
※ 本データベースの改訂は、科学研究費補助金(基盤研究C)「近代日本の軍楽隊研究」(研究代表者:塚原康子、令和3~5年度)に基づく研究活動の一環として行われました。
※ データベース・ソフトウェアには、ファイルメーカー社の「FileMaker Pro」を使用しました。
※ 検索結果について、引用・転載などされる場合には、必ずこのデータベースを典拠とした旨を明示して下さい。