東京藝術大学大学院音楽研究科は、修士と博士後期の二つの課程からなっています。
音楽学には、三つの講座があります。以下では、各講座の根幹をなす、常勤教員による各授業(ゼミ)を紹介します(非常勤講師による授業については、今年度の授業紹介をご覧ください)。
音楽民族学 植村 幸生
音楽学演習 フィールド(現場)
この演習には外国人留学生が 毎年多く参加しており、
音楽美学 福中 冬子
第2講座をご覧ください。
西洋音楽史(近現代) 福中 冬子
毎年、音楽学のトピックをひとつ設定し、
西洋音楽史(ルネサンス・バロック)大角 欣矢
音楽学特殊研究 西洋音楽史のさまざまなテーマを取り上げています。重点はどちらかというと古い時代(ルネサンスからバロック)にありますが、それに限定しているわけではありません。これまでに取り上げたテーマは、「バロック・オペラにおけるアリアの形式とその背景」「パレストリーナの4世紀(パレストリーナ様式の諸側面と17~19世紀におけるその受容)」「J.S.バッハ研究の動向(伝記・作品研究・受容)」「ポピュラー音楽へのアプローチと文化研究としての西洋音楽史」です。
西洋音楽史(古代)西間木 真
音楽学演習 ゼミ生の研究テーマに沿った文献購読(
音楽学特殊研究(西洋A) 古典ラテン語および中世ラテン語
西洋音楽史(古典派・ロマン派)沼口 隆
音楽学特殊研究(西洋C)I 音楽学とりわけ西洋音楽史研究における基本問題を扱います。近年の音楽学で問題化されている事柄について、現状を概観しながら、新旧の関連文献をとりあげます。「音楽学演習(1)」と関係性が深いですが、より個別具体的な問題を取り上げる可能性があります。近年では、形式論やトピック論、エージェンシー論などを取り上げています。
音楽学演習(1) 基本的な目標は「音楽学特殊研究(西洋C)I」と通底しており、音楽学特殊研究(西洋C)Iと合わせて実質的には通年授業のように運用し、同じテーマを扱っている年もあります。
近年に当該演習で独立して取り上げたテーマには「歴史的情報に基づいた演奏(HIP=Historically Informed Performance)」に関わる問題などがあります。
日本音楽史 塚原 康子
音楽学演習 日本音楽史ゼミでは、日本で行われてきた諸音楽に関する歴史的研究をしています。「日本音楽」からどのような研究が可能なのかを考えるために、昨年度は音楽学演習「21世紀以降の日本音楽と日本音楽史研究」、音楽学特殊研究「音楽と文学の接点」、今年度は音楽学演習「アマチュアの音楽活動」、音楽学特殊研究「音楽と美術の接点」をテーマとして探究しています。
東洋音楽史 植村 幸生
音楽学特殊研究 日本には戦前から東洋(アジア)音楽研究の豊富な蓄積があり、